コンテストURL: https://yukicoder.me/contests/522
待ちに待ったアドベコン! 良く言えば長期コンテスト特化型、悪く言えば遅解きerの筆者にとって、年に一度の本番です。去年は6位だったので、今年も1桁順位を目指して参戦させていただきました。順位を上げるためには作問側に回るのが常套手段、今年はA,G,R,T問題のtesterとQ問題のwriterとして挑戦です。
相変わらず難問揃いで解けなかった日も解説読みながらひぃひぃ言っていましたが、解説読みも大事な勉強です。普段のコンテストは★2~2.5までしか挑戦できず、upsolveも★3までしかしてないので、★5まで全力で解説読みをする機会はとても新鮮でした。まさに適正難易度の2倍(?)ですね!
そして最終結果はX問題以外(A~W問題)の25完で3位でした! 普段のコンテストでは真ん中かそれより下の順位である筆者も体力(による解説読みAC)で1桁順位を狙えるのがアドベコンの嬉しいところです。もちろん解説読みせずに自力ACなさっている方々もいっぱいいることは承知の上ですが、嬉しいものは嬉しいのです。
何と言っても今年は★3.5まで当日中に自力で解けたのが驚きでした。普段のコンテスト時間では★2~2.5の壁をなかなか超えられないため全然成長を感じられずそれどころか界隈のインフレ(★の数が同じ問題の実際の難易度の上昇)に追いつけずむしろどんどん問題が解けなくなっていっていたわけですが、長期コンテストであれば★3くらいの高難易度も解けるようになってきているのは嬉しい誤算です。この調子で早解きもできるようになると良いなぁ。
それでは参加者の皆様、testerしてくださった&testerさせてくださった作問陣の方々、皆様ありがとうございました! なおリアクティブコンのtesterさん募集中です。1問からのご応募大歓迎です。あと競技プログラミングの師匠と絵の師匠もずっと募集中です。ずっと伸び悩んでますのでアドバイスくださる人がほしいです。それでは来年もよろしくお願いいたします。
Q: No.2993 冪乗乗 mod 冪乗 ★★★★☆ | ||
---|---|---|
問題リンク:https://yukicoder.me/problems/no/2993 tester:testestestさん | ||
今年のアドベコンは整数論で参戦です。$\sqrt{1+x}$や$\log(1+x)$や$\exp(x)$などのテイラー展開に適切な形式冪級数を代入する問題は競技プログラミングでよく出題されますが、代入できるのはもちろん形式冪級数だけではありません。$\sqrt{1+x}$に他のもの(法$p^n$の整数)を代入する問題はちょくちょく出題させていただいているので、今回は$\log(1+x)$にさせていたしました。 もちろんただ代入させるだけの問題ではなく、$\log(1+x)$への帰着には$\epsilon N$論法、$\log(1+x)$の計算には合成数を法とする有理数の計算を問うことで考察も実装も重ために仕上げました。挑戦してくださった方々に改めてお礼申し上げます。 なおTLが想像以上に厳しかったようで、TLEが続出してしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。まだまだ高難易度に不慣れなため色々な解法を想定できておらずテストケースを十分に強くできていなかったことがTL見積もりの甘さの原因の1つでしょうね。。 普段自分が挑戦する難易度帯より上の難易度で頻出の解法ももっと勉強していって色々な解法を想定できるように精進していきたいですね。ちょうど解法別難易度統計も今年分まで集計し終えたところなので使える時間も増えることですし、新たな勉強法も考えていこうかなと思います。 関連して、今回のアドベコンではヒューリスティックの力不足を感じました。普段upsolveする難易度帯より上の難易度帯ではアルゴリズムの知識が足りないのは仕方ないとして、せめてヒューリスティックな解をもう少し投げられればもっと楽しかったと思います。現状では自分の思いつくヒューリスティック解がどう考えても通らない(それを落とすテストケースがほぼ確実に入っている)と思い、挑戦すらできませんでした。せめて自分では落とし方の分からないか少なくともテストケースでは落とされないかもしれないと思えるヒューリスティック解を作れるように、少しずつヒューリスティックも勉強していきたいですね。 ただyukicoderにスコアコンがほとんどないんですよね。ヒューリスティックはどうやって勉強していくのが良いのでしょう。tester作業で少しずつヒューリスティック投げを鍛えていく? |